夏は、目にとっても過酷な季節。紫外線による眼精疲労やエアコンの風に起因する目の乾燥、さらに、マスクから漏れる息が目にかかりドライアイになるケースも。そこで、7月25日放送の「日曜日の初耳学」の人気コーナー＜初耳トレンディ＞では、「目の夏バテ」に注目。放置すると全身の疲れにも発展しかねない目の健康管理を専門家が解説した。

■3秒でわかる！目の夏バテチェック

まずは、スタジオで目の夏バテ度合いをチェック！　15万件の眼精疲労を治療してきた疲れ目のスペシャリスト・森岡清史医師(吉祥寺森岡眼科院長)が教えてくれた。

チェックの方法は、

【1】目を強くグッと閉じる
【2】完全に力を抜いた状態で自然にゆっくりまぶたを開く

の2ステップ。自然にまぶたが上がるところで止めた時、まぶたがどれくらい開いているかで目の夏バテ具合がわかるという。目が元気であればまぶたは力を入れなくても自然に開くはずなので、まぶたが黒目にかかっている度合いが大きい人ほど目の夏バテになっている可能性が高い。スタジオでは、林修先生や中島健人など4人が"目の夏バテ"気味であると判明した。

■目の疲労を促す夏の定番メニューとは

スタジオメンバーの半数が目の夏バテ状態であることが判明したところで、目の夏バテ解消に役立つ初耳知識を学ぶことに。

夏の紫外線をより防げるアイテムは、意外にも「UVカット入りサングラス」ではなく「UVカット入りメガネ」が正解。紫外線は目に見えない光で、まぶしさとは関係がないという。むしろ、サングラスの色付きレンズは視界が暗くなるため必要以上に瞳孔が開き、紫外線に対して無防備になってしまう可能性があるので、気をつけたい。

眼精疲労を起こしにくいのは「縦書きの本」ではなく「横書きの本」。視力回復法の著書が30万部のベストセラーになった"眼科医YouTuber"平松類先生によれば「上下に比べ、左右のほうが目を動かしやすい感覚があると思います。実際に横書きの文章のほうが24％早く読めるというデータもあります」とのこと。反対に、縦書きで書かれた本は注意深く読む場合に適しているという。

夏に食べたくなるグルメのうち、目の夏バテを促進してしまうのは「BBQ」。焼いている時に出る煙が目を傷つけてしまう恐れがあるのと、お肉の焦げた部分に生じるAGEという老化物質が眼精疲労を促進する恐れもある。

一方、目にいいのは「カレー」。スパイスの一つ、ターメリックには抗酸化作用のある成分が含まれているため、眼精疲労の軽減が期待できる。

ドライアイには「焼き鮭定食」がおすすめ。鮭に含まれるビタミンDは、不足すると涙の分泌量が減少してしまう大切な栄養素で、目のうるおいを保つには欠かせない食材。また、目の健康に役立つ成分・ルテインが豊富に含まれるほうれん草も、眼精疲労対策として取り入れたい食材だ。

■すぐにできる！目のエクササイズ2つ

番組では、トップアスリートの目のトレーナーをはじめ、のべ5千人の目をトレーニングした眼球体操のスペシャリスト・松島雅美さんが2種類の"目の体操"を紹介した。
※ご自身の体調に合わせ、無理のない範囲で行ってください

「目の疲れを癒やす眼球体操」は3ステップ。
【1】体の前に腕を真っすぐ伸ばし、親指を立てる
【2】親指から視線をそらさず顔だけ左に振り、眼球の端を伸ばす
【3】同様に、親指を見たまま右・上・下にも顔を振る

これを5セット行うことで、凝り固まった目の動きがリセットされるという。なんと、首コリや肩コリも同時に解消するというこの体操。体験したスタジオメンバーからも「気持ちいい」「スッキリした気がする」と、感動の声が上がった。

もう一つは、八角形を描くようにまばたきをしてドライアイを癒やす目のエクササイズ。
【1】人差し指を眉上の視野ギリギリの位置に持ってくる
【2】顔はまっすぐ前を向き、目だけ上をグッと見る
【3】そのまままばたきを2回
【4】1～3を左上・左・左下・下・右下・右・右上でもそれぞれ行う

このエクササイズは涙による目のうるおいを促すもので、まばたきが最大のポイント。平松先生も「我々は普段まばたたきを意識的にすることがないので、意識的にすることで涙が分泌されて行き渡る、という医学的効果もあります」と解説した。

スタジオメンバーは、体操のタイミングにぴったりだというSexy Zoneのデビュー曲「Sexy Zone」に合わせてエクササイズを体験。平松先生は「もちろん、涙が出るほどいい曲、これが大前提です」とコメントし、スタジオを沸かせていた。