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城所 裕 作品 聖櫃(せいひつ)展示


ラベル
亡き王女のためのパヴァーヌ
 城所 裕
武蔵野美術大学 油絵科卒
静岡県立韮山高等学校を経て美大に進学する。
卒業後、静岡県公立中学校美術科教諭 歴任


彼の創作は、普遍的自然界の摂理と調和を限りなく見つめ
ている。まるで、美しい数式で描いたかのような画風は、
宮沢賢治の言葉の中に「永久の未完成、これ完成である」
が如く「智慧の完成、完全なる智慧」といった仏教思想や
旧約聖書天地宇宙の創造など壮大なスケールで描く才気煥
発な画家でありながら、沈黙のなかに人知れず作品と向き
合っている。









聖櫃(せいひつ)モーセが神から授かったという十戒
を刻んだ石板を納めた箱です。
ヘブライ人にとって、モーセの指揮に従って作られた
聖なる幕屋を意味しています。そして、作品のアーク
には、ベツレヘムの星(五芒星)が刻まれています。
五芒星とは、イエス・キリストの誕生を知らせベツレ
ヘムに導いたキリスト教徒にとって宗教的な星を意味
します。しかし、なぜ作者はアークに五芒星を刻んだ
のか、その意図は計り知れません。

表題 〜ゴルゴダの丘〜

紀元前6世紀〜紀元4世紀ごろまで、十字架は、最も
ひどい拷問と苦痛を与え、1 木を十字形に組み罪人を
磔 (はりつけ) にするときに用いた処刑道具です。
イエスが磔にされたところから十字形の印は「自分が
死んで他者を生かすこと」
ここに十字架の本来の意味をもつようになりキリスト
教のシンボルとなりました。

作品は、キリストの血がゴルゴダの大地を球形に染め
ホルスの目が中性色の装飾で描かれています。




キリスト最後の7つの言葉


「父よ、彼らをお赦しください。
自分が何をしているのか分からないのです」
(ルカの福音書23章34節)

「よく言っておくが、
あなたは今日私と一緒に楽園にいる」
(ルカの福音書23章43節)




「女よ、見なさい。あなたの子です」
「見なさい。あなたの母です」
(ヨハネ福音19章26節-27節)

「わが神、わが神、
どうして私を見捨てられたのですか」
(マルコの福音書15章34節)
(マタイ福音書く27章46節)




「渇く」(ディプソォー)(ヨハネの福音書19章28節)

「成し遂げられた」(テテレスタイ) 
(ヨハネの福音書19章30節)




「父よ、私の霊を御手に委ねます」
(ルカの福音書23章46節)



作品を通して
a moment of silence

はたして神は本当に存在するのでしょうか?
人は、慟哭(どうこく)に打ち拉ぐ(ひしゃぐ)と
「神も仏などいるものか」と嘆き悲しみます。
この疑問こそが、本当の人間の本質ではないかと思
います。臨終の際で「神に私の霊をゆだねます」と
言えるのか?人として試される最後の試練かも知れ
ません。人間は、生きること、存在すること、死に
ゆくこと、その全てに救があるのではないかと私は
思えてなりません。
h/suzuki

                             
                          







神聖視された「勾玉」人々がその貴重さに魅せられた。
彼の作品は、実に「勾玉」を連想させる。
勾玉は、「太陽と月」陰と陽があるように、これら
作品にも陰陽が秘められています。
森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな
観点から描いた作品です。




不死の紋様
和的技巧を取り入れ、
不死の魂と陰陽が感じられます。


























この作品は、
植物の繊維で制作されていることから、
伝統的な自然発酵製法で作られた
柿渋塗料が施されています。
また、すべての額縁は竹で作られ
作品の風合をより高めています。
















展示風景
アインリヒト眼鏡院/アインリヒトメディカル株式会社 
静岡市駿河区大坪町3-20